2024/10/05 00:17
昨日、待ちに待っていたものが入荷しました。
『400BLOWS』
直訳すると、「400回殴打」「400回しばく」、、
フランスで昔同名タイトルの映画も存在するっぽい。余談でした。
鬼才フィルムメーカーのTORIOTOKO、またの名を東芝美津子。彼の新プロジェクトが『400BLOWS』です。
ジャケット、TEE、そしてDVDがお店に入荷しました。
彼の生み出すスケート映像を初めて見たのはかれこれ13年前ぐらいでしょうか、、そのあたりのことはかなりアバウトですが、確かそれぐらいです。
YouTubeに短編的な作品を年に数本ペースでアップしており、毎回、本編作品のTeaserのような数分間の映像作品でした。
この作品達というのが毎回ヤバかったです。
現在はほとんどが削除なのか非公開なのかはわかりませんが観れなくなっております。
スケート映像というのは数々のスケーターのフッテージを繋ぎ合わせて音楽を重ね、ひとつの作品にしていきますが、(だいぶ端折る)その多くがスケートチーム、スケートブランド、スケートショップビデオなどなどのバックボーン的なものが引っ提げてくる作品が多いです。
しかし、当時彗星のごとく現れたTORIOTOKOという人は東京の路上で巻き起こるスケーターの日々のセッションやカオス、日常のようで非日常のような、非日常のようで日常のような、リアルでロウな映像をどこにも属さず個人名義で発表するのでした。
しかも、出演するスケーター達は名の知れたリッパーでスタイラーなメンツばかり。フィルミングスキルはとんでもないレベルで、頭の先から爪先まで、デッキとスポットの形状を無駄なくvx1000のフィッシュアイレンズにおさめ、フィッシュアイレンズを外せばヒキの映像でその場とそのスケーターとの間合いをヒリヒリする距離感でおさめておりました。
カットの繋ぎ方にも彼の独特な特徴がありました。
このあたりはあまり書くと野暮ったくなるのですが、代表的なところをひとつ、メイクの余韻やスキルを披露するある種の自慰的なものは皆無。
何をビデオカメラにおさめ、何をビデオテープにおさめるか。
TORIOTOKOという映像作家が作品にこめたスケボーというものと、作品を見たスケーターが映像から感じるスケボーというものはテレパシーみたいに伝わるような気がします。
スケボーに魅せられ惹きつけられる理由はなにか。
なぜスケボーが好きなのか。
なぜスケボーを続けているのか。
その謎を解く鍵はどこにあるのか。
同じ国、同じ時代に生きてリアルタイムでそんな作品の数々を観ることができるのはもう感謝しかないです。作品を発表し続けてくれて感謝です。
すべての情熱に感謝の正拳突き400回です。
代理店から全国のマニアなスケートショップに出荷されていったので皆さんお近くのスケートショップでゲットしたってください‼︎
400BLOWS
"日常身体の身体表現行為モデル(好世界)"

