2025/09/24 01:27

前回のブログ、PULPツアー前夜の話で終わってしまってた。

参加予定だった中学生の話で終わってた。



今回はその中学生の代打で急遽ツアーに参加してくれた22歳のスケーター「ユウト」の話を書こう。

ユウトは豊岡在住ではなくて、豊岡から車で1時間半ぐらい離れた姫路在住。

「金ないっす」が口癖だ。

中学生が参加できなくなってその穴を埋めようとばんちゃんがユウトに連絡を入れてくれてた。

僕がユウトと初めて会ったのは2023年のSL公園のスケボーイベントだった。

その時もばんちゃんが誘ってて姫路から来てくれた。

ばんちゃんが姫路に住んでた頃に一番一緒にスケボーしてた友達らしい。

僕もすぐに仲良くなった。うまいのかヘタなのかよくわからない滑り、プッシュの形がかっこいい。

そのときのイベントで、シェルターの入潮さんが「2人ぐらい良いスケーターいたね〜」と言っていた。そのうちの1人だ。

「あいつ渋い」

と言っていたのを覚えてる。


ユウトはその後のイベントやお店にも毎回仲間を連れて遊びに来てくれた。

たくさんの仲間を紹介してくれた。

姫路と豊岡という距離を考えると、異常なくらいに頻繁に遊びに来てくれた。

いつもありがとう。

そして毎回金欠で手ぶらで帰っていくユウトはなんとも愛おしいやつだ。


そんなラフで愉快なユウトだから、今回のPULPツアーの参加はとても自然な感じだった。


2日間、僕とユウトは移動の車内で後部座席に隣同士で座っていた。

移動中、ユウトは何度か電話をしていた。

聞くと、新しい職場とのやりとりらしい。

今後は生まれ育った姫路を離れ、群馬で新しい生活をスタートするそうだ。

スケーターのコミュニティや繋がりからの転職とか引越しとかではないらしく、スケボーを軸にした暮らしが目的でもなく、自分探しの旅みたいな感じかな。


行ってみたいところ、住んでみたいところ、やってみたいこと。

自分の今いる場所や、している仕事というのは、続けていく義務なんかはなくて、

行きたい場所、やってみたいこと、なんでも、自分の中で現れたのなら始めたら良いと思う。

別に何歳になっても始めたら良いと思う。

やるなら今しかねーべ。


ツアーで過ごした2日間、みんなで車窓から流れる景色眺めたり、みんなで初めて滑るスポットだったり、みんなで銭湯行ったり、みんなでラーメン食べたり、みんなで浜辺で野宿したり、めっちゃ楽しかった。

みんなはどんなこと思いながら過ごしたんだろう。

僕らはみんな年齢も仕事も学校も違って、共通点は『スケーター』ってぐらい。

自分がスケーターじゃなかったらどんな人生になっていたんだろう、きっとこんな経験はできなかっただろう。

昔から今でもずっとスケーターでいれてることが自分は本当に良かったと思う。



ツアーから1ヶ月、ユウトは群馬での生活がスタートしている。

スケボーを続けてたらきっといつかまたどこかで会える気がする。

またいつか店に遊びに来てくれたら嬉しいな。


その時は、今度こそなんか買ってけ!笑