2025/10/13 22:03
2025年10月発刊のBOARDKILL #46
PULPファミリーのばんちゃんが載った。
撮ったのは大阪在住、骨董品屋『うつつび』を切り盛りする写真家でありスケーターのマサ君。
BOARDKILLが発刊され、表紙写真が発表された日、ばんちゃんからメッセージが入っていた。
「やべえす、表紙に名前が」
と来ていた。
「やったやん笑笑」
と返信した。
え?てなってすぐにその表紙写真を見た。
ほんとに書いてあった。
TIGHTBOOTHの面々の名前が並び、上野伸平氏の隣にばんちゃんの名前だった。
これはとんでもないことが起こったな。
ちょっと興奮しながら、中身を全く知らない状態だったけどばんちゃんに電話をかけた。
おめでとうと伝えた。
すげえなあ。早くBOARDKILL読みてえなあ。
その夜はSL公園に行って直接おめでとうと伝えた。
いつもよりちょっと強めのワッツアップで祝った。
ただ、PULPにBOARDKILLが到着するのはまだまだ先だった。
なぜならBOARDKILLは広告を出しているブランドやショップや代理店に向けて発送される、そこからの商品仕入れの際にやっと届く。
木曜日の夜だった。
金曜日、近くではないけど1番近いスケートショップ2軒に電話をしてBOARDKILLを分けてもらえないか確認してみたが、どちらともまだ届いてなかった。
大阪のスケートショップにあることがわかった。
金曜日、1週間の仕事を終えた。
ばんちゃんもおれもまだBOARDKILLの中身を知らない。
土曜日の朝、車で出発した。
道中、ばんちゃんからメッセージがあった。
「マサ君がBOARDKILL送ってくれるみたいす」
うおおおお、あつい、撮ってくれたマサ君から直接!
「うつつび行ってくる」
「ありがと」
と返信した。
うつつびに着いて、マサ君に会って、マサ君が後ろ向いてBOARDKILLのばんちゃんのページをささっとめくって、
パッとおれに出してくれた。
そのページ見た瞬間、まあまあ大きい声出たなあ。
あの瞬間のこと思い出したらちょっとグッとなるなあ。
駐車場に戻って車に乗り込む前にちゃんと目を通した。
豊岡までの帰り道、いろんなことが頭を駆け巡った。いろんなことを振り返った。
ありがとうマサ君。
マサ君に手紙を送ろう。
さっき直接もらいに行ってありがとうって伝えたけど、電話とかメッセージとかでもなく、この帰り道に感じたこととか、この気持ちや感謝は手紙じゃないと書けないなあ。
もうすっかり夜も深まってきてずっと運転してたから眠気とか疲れもあったけど、豊岡はもうすぐそこだった
「12時ぐらいにつく」
ばんちゃんに送った。
生まれて初めて、ばんちゃんに会うのが楽しみだった。笑
豊岡に着いて、ばんちゃんにBOARDKILLを渡すとき、おれもマサ君みたいに後ろ向いてばんちゃんのページ開いてパッと見せた。
ありがとうばんちゃん。スケボー最高だ。
土曜日の夜、こうしておれとばんちゃんのBOARDKILLをゲットする物語は無事に完了した。
日曜日の夜、PULPの営業を終えて、閉店後に店の机でマサ君への手紙を書きはじめた。
外ではばんちゃんとローカルスケーターの中学生と高校生が談笑している。
しばらくしたらみんな中に入ってきて、ちょっと書いてるところ見られて照れくさくなった。
書き終えて、帰り道のポストに投函した。

投函するとき、
あー、おれたちのBOARDKILL掲載物語、おわっちゃった〜
て、なった。
映画「花とアリス」の最後のシーンをふと思い出した。
スケボー最高だ。
BOARDKILL#46 "jokee"コンテンツにて、おれとばんちゃんとマサ君の3人の不思議な巡り合わせで出会った夜のことが書いてある。
現物を手にとって、多くのひとに読んでもらえたら幸いです。
なにか感じてもらえたりしたら嬉しいな。
ありがとう。


